運転免許証更新
本日、免許証を更新した。寄付込みで五千百円。
ふと、新しい顔写真を見て固まった。
そこにいたのは、疲れと諦めが薄くにじんだ、
どこか連れていかれる側の顔である。
自分であるはずなのに、どうにも信じがたい。
できることなら、免許の条件欄に
こう書き添えておきたかった。
十八歳から三十歳までの女性を同伴に限る。
あるいは、お母さんと一緒の場合に限る。
有効期限のところには、心折れるまで、
とでも記したいところだ。
もちろん全部冗談だ。
だが、そこまでしないと今の自分は説明しづらい。
笑い話にしてしまうほかない種類の疲れや欲望が、
写真の中に妙に率直に写り込んでしまっている。
デジタルの冷たい光は、
こちらの内側を案外よくさらっていく。
それを茶化して受け流すほどの、
いじりの技術や開き直りの勇気が、
いまの僕にはまだ足りない。
つまり、脇どころか、
心の締まりのほうが甘いということだ。
ラベル: 日記

<< ホーム