2013/01/01

持病(ネガティブうつ状態)の歌

 僕には夢がない。
希望もない。
それに、金もない。

そんなフレーズを、つい歌にしてみたくなる日がある。
冗談のつもりで「ららら〜ん」と付け足してみても、
顔はまったく笑っていない。

実際のところ、そのときの僕は、
家に着くまでまだ十分ほど歩かなければならず、
しかも周囲にトイレの気配が一切ない――
そんな状況で、
腹の具合が微妙に悪い、あの表情をしていた。

文章というのは厄介だ。
活字にしてしまうと、こうした身体の切迫感や、
冗談に見せかけた必死さが、
きれいさっぱり削ぎ落とされてしまう。

ともあれ、今年は持病と
向き合わねばならないと思っていた。
精神的なものもそうだが、まずは粉瘤腫。
命に関わるわけではないが、
気分を確実に曇らせる厄介な存在だ。

そのことを、軽い気持ちでSNSに書いた。
すると、ほどなくして「いいね!」が付いた。

……いいね、とは何だろう。

病気の話題に対して、
反射的に押されるそのボタンが、
なぜか妙に神経を逆なでした。
もちろん、深い意味はないのだろう。

習慣のように反応しているだけだ。
それは分かっている。分かっているのだが、
その日はどうにも受け流せなかった。

世の中には、
そっとしておいてほしい種類の人間がいる。
励ましも、共感も、通知もいらない瞬間がある。

たぶん、あの頃の僕は、
そういう場所に長く立ち止まっていたのだと思う。
最後は愚痴になってしまった。
まあ、それも含めて、当時の症状ということで。

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