9/02/2023

質のいい口パクに出会う午後

 今日は短く書く。
三十年ぶりに観た映像が、
YouTubeの片隅で、ほこりでも払うように現れた。
まさか、こんなところで拾うとは思わなかった。

ライブかと思えば、口パクだった。
けれど、不思議と噓くさくない。
当時の空気が、そのまま画面に居座っている。

それにしても、演奏の自己主張の強さが痛快だ。
特にベース。
速いというより、追いつけない。
指先が勝手に転がっていくような音。
もうリードギターの役回りに近い。

最近、ベースが再評価されているが、
こういう演奏が静かに拡散しているせいもあるのだろう。

ドラムとベースとギター。
ただそれだけで、一かたまりの音圧になる。

六十年代という、
変化が遠慮をしなかった時代を、
また思い知らされた。

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